インターネットビジネスの何をするにも
共通して重要なことは人を集める(集客)ことです。
リアルビジネスでは人の存在がわかりますが、
インターネットの場合は人が見えないので人の存在がよくわかりませんよね。
ホームページに実際、
人が訪れているのか、何人訪れているのか、
アクセス解析のツールなどで確認する必要があります。
インターネット集客とは、
インターネット上にあるWebツール・媒体を通じて顧客を集める活動のことです。
別称として「Web集客」とも呼ばれます。
具体的には、SEOやSNS、Web広告など多岐に渡った手法が存在します。
インターネットが普及する前は、折込みチラシやテレビCM、展示会などアナログなやり方が基本でした。
しかし、情報化社会の現代では、
見込み客の行動はインターネットを使った情報収集から始まることが多いため、
インターネット集客の必要性が高まっています。
インターネット集客はインターネットを活用して顧客を集めることです。
しかし、ビジネスにおけるネット集客では、
単にインターネット上にあるサービスを利用すれば成功するわけではありません。
ビジネスの集客目的は購入・問い合わせの喚起や認知度の向上などさまざまです。
そのため、目的に合わせて集客対象となるターゲットの設定や活用すべき集客手法、
ターゲットを集客させたい場所など戦略的に考える必要があります。
そういった意味では、インターネット集客はWebマーケティングの一部ともいえるのです。
インターネット集客のメリットは以下の通りです。
● 低コストで実施できる
● 多数の潜在顧客にリーチできる
● ユーザーの反応を分析できる
● 即時性がある情報発信ができる
● コンテンツが資産になる
インターネット集客は仕組みができてしまえば、長期的に効果を発揮することができます。
アナログの集客と違い、場所や人員の確保を必要とせず、コストをかけずに365日24時間稼働できます。
さらに、インターネットにつながってさえいれば世界中に情報発信できるため、
アプローチできるユーザー数が多いのも特徴です。
アナログ集客の折込みチラシでは配布できる範囲が限られるため、
実際に店舗に来店した人数などでしか効果がわかりません。
一方、ネット集客であれば、分析ツールを使ってユーザーの反応を把握することができます。
インターネット集客で使われる代表的な分析ツールは、
Webサイトのユーザー動向を計測できる「Googleアナリティクス」があります。
Googleアナリティクスでサイトの分析を行うとユーザーのアクセス数やどのページが閲覧されているのかなど、
ユーザーの詳細な情報を集めることができます。
得られたデータからユーザーの嗜好を分析してよりターゲットと相性のよい施策に取り組めます。
ユーザーに関する情報を把握できたらすぐに改善・アップデートできることもネット集客の強みです。
分析結果は自社のコンテンツをさらに良いものにするための貴重な情報です。
他にはないオリジナルの情報を反映したコンテンツは改善を必要とするものの永続的に利用できるため資産となる点も魅力だといえるでしょう。
インターネット集客のデメリットは以下の通りです。
● 競合他社が多い
● ネットに関する専門性を必要とする
● 集客後の顧客育成に手間と時間がかかる
インターネット集客はメリットが多く、
実施までのハードルが低いためライバルが多くなりがちです。
そのため、競合他社との違いを明確にすることが大切になるでしょう。
たとえば、自分を必要としてくれるユーザーの特徴や必要としてくれる理由など検討して
アピールできる要素を分析するとよりターゲットユーザーに刺さるメッセージを発信できます。
ライバルの多さの必要性も留意点ですが、
それ以上に重要なことは、顧客育成に手間と時間がかかることを理解しておくことです。
集客した後にどのように見込み客に自分が求める行動(購入・問い合わせなど)を
やってもらうのかを検討しなければいけません。
そのため、インターネット集客は長期戦になることを踏まえておくことが必要です。
ネット集客で活用される手法は以下の通りです。
● 自然検索
● ネット広告
● SNS
● メールマガジン
● 直接流入
● 外部サイト
上記の手法はインターネット集客でよく使われています。
実際にインターネット集客を始める前にどのような手法があるのか把握しておくことが大切です。
自然検索(オーガニック検索)とは、
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索した後に表示される
結果画面の広告枠を除いた部分のことを指します。
ユーザーが検索したキーワードに基づいたコンテンツが
ランキング形式で表示されるという仕組みです。
無料で実施できるため広く利用されており、
王道の集客手法といえるでしょう。
ランキングの根拠となるのはGoogle検索エンジンのアルゴリズムという評価プログラムです。
なお、Yahoo!は現在Googleの検索エンジンを利用しているため、
自然検索についてはGoogleを意識するというのが一般的です。
検索結果画面に自社のコンテンツが表示されれば、
ユーザーに商品・サービスを広く宣伝できます。
ただし、多くのユーザーにコンテンツを閲覧してもらうには、
検索結果画面の目立つ場所である上部の領域に表示される対策が必要です。
その対策をSEO(Search Engine Optimizationの略)といいます。
SEOのポイントは、
検索エンジンに評価されるようにWebページの内容や構成を考えることです。
インターネット広告とはインターネット上に公開される広告のことです。
デジタル広告とも呼ばれます。
インターネットメディアの進歩やスマートフォンの普及などを背景に
ネット広告の種類は多様化しているため、
特にネット集客で知っておくべき広告手法を6種類紹介します。
● リスティング広告(検索連動型広告)
● ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)
● アフィリエイト広告
● SNS広告
● メール広告
インターネット広告はSEO対策と違って、
広告費の支払いが必要な有料の集客手法です。
ユーザー属性や興味関心、
インターネットの利用履歴など行動データを用いて配信ターゲットを絞ることができ、
自社の商品・サービスに相性のよいターゲットへ的確に配信できます。
さらに、インターネット上の数値データを利用できるので詳細に効果測定を実施できます。
測定した結果をもとに素早い改善も可能なのでより集客力の高い広告を発信できる点も魅力です。
ただし、広告費が発生するため運用によっては赤字になるリスクも伴うため、
LVT(顧客生涯価値)を意識した運用が求められてきます。
リスティング広告(検索連動型広告)は、
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索したキーワードに関連性の高い広告を表示するサービスです。
Googleの提供する広告サービスを「Google広告」、
Yahoo!は「Yahoo!広告」と呼ばれています。
GoogleとYahoo!の広告は国内における媒体の2大巨塔です。
検索画面の上部(4枠)・下部(枠数の変動あり)に表示されます。
広告掲載のフォーマットはWebページURLの左側に「広告」という表記があり、
タイトルと広告文で構成されるテキスト形式です。
リスティング広告はニーズの明確な顕在層向けの広告として使われます。
自社の商品・サービスに関連する情報を検索するユーザーに向けてアピールすることができ、
アクセスを集められる可能性が高まります。
ニーズが顕在的なユーザーをターゲットにしたい場合におすすめのネット広告です。
リスティング広告はSEOと同様に検索エンジンを活用する手法ですが、大きな違いは費用がかかってしまう点です。
広告がクリックされると課金される「クリック課金」というシステムを採用しています。
ただし、クリックされずに単に検索結果画面に表示させている状態では広告費は発生しません。
無駄なクリックをおさえることができるので広告費の削減につながります。
リスティング広告が「検索連動型」と呼ばれるのに対し、
「コンテンツ連動型」と呼ばれるのがディスプレイ広告です。
Webページの内容を分析し、その内容と関連性の高い広告を表示するサービスです。
広告掲載のフォーマットは、テキスト・画像・動画などがあります。
テキストのみで表示される検索連動型広告よりも訴求力ある手法です。
ニーズがはっきりしている顕在層以外にもまだ商品・サービスについて知らない潜在的なユーザーに対してもアピールでき、幅広いユーザーに向けて広告を見てもらえる期待ができます。
広告は、ユーザーがよく閲覧するニュースサイトやブログ、
動画などの中で表示されるため、ユーザーの目に触れる機会が多くなります。
商品・サービスを認知してもらうためのきっかけ作りをする広告であると理解しておきましょう。
ディスプレイ広告は、ターゲットユーザーを絞った広告を出稿できる点が特徴的です。
「ターゲティング」とは、ユーザー属性や配信先の情報をもとに広告を表示する対象を絞り込むことです。
ターゲティングは以下2つに大別して考えます。
● 人(ユーザー)のターゲティング
ユーザーの年齢・興味関心・行動履歴などに基づいたターゲティング。
● 枠(配信場所)のターゲティング
広告枠をもつWebサイトのURLやキーワードを指定したターゲティング。
ターゲティングを「人」とした場合、
「〇〇に興味関心をもつ人」に対して広告を表示させます。
一方「枠」とした場合は、
「〇〇を扱うWebサイトの広告枠」に広告を表示させます。
オフライン広告が大多数のユーザーに一律に発信するのに対して、
ディスプレイ広告は柔軟にターゲットを設定できるため、
個々人に適した広告を配信できます。
また、Webサイトの訪問履歴をもとに再来訪を促すリターゲティング(リマーケティング)機能もあるため、取り逃がした見込客を刈り取ることも可能です。
ディスプレイ広告の出稿方法は主に2つあります。
ひとつはGoogleの広告ネットワーク「Google ディスプレイネットワーク(GDN)」で、
もうひとつがYahoo!の広告ネットワーク「Yahoo!広告 ディスプレイ広告【運用型】(YDA)」です。
広告ネットワークとは複数の広告を掲載する媒体を横断的にネットワーク化し、
ネットワーク化された媒体に広告をまとめて配信するしくみのことです。
Googleの広告ネットワーク(GDN)は、
WebページやGmailを見るユーザーやYouTube動画を視聴するユーザーに配信します。
また、Yahoo!の広告ネットワーク(YDA)では
Yahoo!ニュースやヤフオクなどの他、
複数のパートナーサイトのコンテンツへも配信されます。
ディスプレイ広告も広告費は発生しますが、
低予算で効果が期待できます。
クリック単価が1クリック数円から設定でき、
中小企業や個人事業主でも参入しやすい広告手法です。
アフィリエイトは「提携する」という意味で、
Webサイトやブログの運営者と企業が広告や販売を目的として業務提携することです。
アフィリエイト広告は成果報酬型広告とも呼ばれ、
広告主が決めた成果(購入・問い合わせ・サンプル請求など)を達成した時に
Webサイトやブログの運営者(アフィリエイター)に報酬が支払われるしくみです。
広告主はASP(アフェリエイトサービスプロバイダー)を介して広告出稿します。
ASPとは複数の媒体へ広告を配信できるサービスです。
広告主はASPに広告掲載費を支払います。
広告予算や掲載面をコントロールできない点がデメリットですが、
成果が出ないと費用が発生しないため無駄なコストを抑えながら
運用できる広告手法といえるでしょう。
また、ASPが仲介に入ることでサイトの審査が行われ安全性が期待できます。
SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)広告は、SNSのプラットフォームに広告を出稿する施策です。メジャーなSNS広告は以下の通りです。
● Twitter広告
● Instagram広告
● Facebook広告
● LINE広告
SNSのアクティブユーザーは増加傾向にありますので、
多くのファンを獲得したいならSNS広告は効果的です。
日本のSNS月間アクティブユーザー数
SNS広告は主に以下のようなメリットが挙げられます。
● ターゲティングの精度が高い
● SNSの拡散力を活用できる
● メディアの中に自然に溶け込んで広告を表示できる
● 潜在層へアプローチできる
SNSはユーザーアカウントを登録する際、デモグラフィックデータ
(年齢や性別、居住地などの個人情報)の登録が求められます。
デモグラフィックデータとユーザーがSNS上で行った動画再生やシェアなどの行動データをもとにより詳細なターゲティングを可能にします。
SNSによっては趣味嗜好を判定できるものもあるため、
的確にアピールしたいユーザーに対して広告を配信できるのが魅力といえます。
SNS広告をきっかけに商品ページやブランドサイトを閲覧した経験のある人を男女別で調査したデータがあります。男女ともに半数以上が「ある」と回答しているため、SNSがユーザーにとって情報収集ツールであることがわかります。
SNSを活用した広告出稿は今後も需要のある手法といえるでしょう。
メール広告とは、
電子メールを活用して広告を配信する手法です。
掲載フォーマットはテキスト形式とHTML形式のものがあります。
HTMLメールはテキスト以外にバナーなどの掲載も可能でメールをリッチなデザインにすることができるので、現在はHTML形式が主流です。
掲載方法は以下2通りあります。
● メールマガジン型
● ダイレクトメール型
メールマガジン型は、
ユーザーが購読するメールマガジン・ニュースメールの中に広告を挿入する方法です。
ダイレクトメールはメール全体を広告物として単独で配信されます。
配信方法は以下2通りあります。
● オプトインメール
● ターゲティングメール
オプトインメールは、
広告を送っても良いかユーザーに事前に確認を取った上で配信する方法です。
入力フォームのチェックボックスで許諾を得るなどでメール送信します。
ターゲティングメールは、
ユーザーが事前に登録した個人情報(年齢・性別・地域・趣向など)をもとに配信対象を絞り込んで配信する方法です。
メール広告は、
ユーザーの興味関心やニーズに合わせて積極的にアプローチできます。
また、ユーザーのメールボックスへダイレクトに広告を送ることができるので、
ディスプレイ広告よりも認知されやすいとえいえます。
メールボックスに保存されるとメールが削除されない限り広告も消えません。
メールがある限りいつでもユーザーは広告をチェックすることができます。
他のネット広告よりも入稿から配信までに時間がかからないスピーディーな情報提供を可能とする広告手法です。
SNSは、企業・個人に関係ないく誰でも無料で利用できます。
アクティブユーザー数が膨大であることや情報の拡散力と発信の手軽さがSNSならではの特徴です。
またSNSはフォロワー機能がついているので、
繰り返し発信し続けることでファンの獲得も可能です。
いかにフォロワー数を伸ばし、
情報を拡散させられるかが集客のポイントとなります。
SNSを使った集客のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
● ターゲットの絞込みができる
● 中長期的なファン・見込客の育成ができる
● コストを抑えて情報を拡散できる
デメリット
● 炎上のリスクがある
● 成果がでるまで時間がかかる
● 情報の信頼性を判断しにくい
無料で手軽に使え、
ターゲットのコントロールやファンの獲得ができるなどメリットが多いSNSですが、
リスクもあることをおさえておきましょう。
情報発信をする中でネガティブなコメントが集まってしまうこともあり得ます。
放置しておくと炎上してしまうこともあり、
自社のブランドイメージを悪化させる恐れもあります。
情報発信の際は、内容には十分に気を付けて発信することが大切です。
また、近年はインフルエンサーマーケティングに取り組む企業も増えてきました。
インフルエンサーマーケティングとは、
影響力のある人物(芸能人やインスタグラマーなど)に
自社の商品・サービスを紹介してもらって販売促進につながる手法です。
実施する際のポイントは、
商品・サービスとインフルエンサーのイメージをしっかりマッチングさせることです。
マッチングがうまくいけば売上につなげることもできる手法です。
メールマガジン(メルマガ)は
配信を希望するユーザーに向けて自社が提供する商品・サービスの関連情報を定期的に発信する集客方法です。
メルマガの配信には「メール配信システム」という一斉送信できるツールを使うことが多い傾向です。
無料で使えるシンプルなものから配信機能を細かく設定できる機能性に優れたシステムもあるため、自社の状況に合わせて選択しましょう。
最近はメールマガジンのLINE版と言われる
「LINE公式アカウント」も人気が出ています。
公式アカウントにお友達登録してもらい情報を発信する手法です。
LINEのアクティブユーザーはSNSの中で最も多いため、
見込み客を獲得するには魅力な手法でしょう。
メールマガジンよりもLINEの通知は必ず見るというユーザーも多いため、
今後ますます需要の高い手法になると考えられます。
直接流入とは、
URLやブックマークから直接サイトにアクセスすることです。
URLやブックマークによるアクセス流入は、
SEOのアルゴリズムのような外部要因に影響されないため、
直接流入数が増加するほど集客も安定します。
ユーザーに直接流入を促すには、
URLやブックマークをわかりやすい場所に記載することです。
例えば、名刺やチラシ、店舗の看板などに記載しておくと目に触れやすいでしょう。
外部サイトによる集客とは、
外部サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことです。
なお、外部サイトからリンクされることを被リンクと呼びます。
被リンクはSEO対策で重要視される要素です。
SEOの評価を高めて集客のチャンスを増やすためにも外部に支持してもらえるコンテンツを作成していきましょう。
また、自社と関連性のある商品・サービスを提供するポータルサイトに自社サイトのリンクを掲載してもらうことも有効な方法です。
ポータルサイトは、不動産であれば「SUUMO」、
グルメであれば「ぐるなび」のような様々な情報やサービス、
Webサイトのリンクが集客された入り口(ポータル)となるサイトのことです。
ポータルサイトからの集客はユーザー属性が絞られてくるため、
集客効果も期待できます。
ネット集客を成功に導くためにはおさえておきたいポイントがあります。
特に意識しておくべきことを6つの手順にまとめました。
手順通りに行うことでネット集客をより効果的に進められます。
1. 集客したい場所の決定
2. 集客目的の明確化
3. 集客ターゲットの決定
4. ターゲットに合わせた集客手法の決定
5. 顧客目線の情報発信
6. 継続的な効果測定
インターネット集客は成功するための裏技はありません。
しかし、成功するためのコツはあります。
実際にインターネット集客を始める前に
上記6つの手順の流れを理解しておきましょう。
集客したい場所を決めておかないと集客したユーザーに自社をアピールする機会がありません。
そのため、具体的な集客を始める前に決めておきましょう。
よく使われる集客の場所は以下の通りです。
● ホームページ(Webサイト)
● ブログ
● ランディングページ(LP)
● ECサイト・ECモール
● Googleマイビジネス
● YouTube
最も一般的なのはホームページへの集客です。
ホームページには商品・サービスの紹介ページや申し込みページなどがあります。
集客の目的によってどのページに集客するのかが変わってきます。
ホームページと並んでブログも集客の場所に選ばれます。
ブログは無料で始められるのでネット集客の初心者でも手軽に始められるでしょう。
物販ビジネスであればECサイト
(商品・サービスをインターネットで購入できるサイト)や
Amazonや楽天などのECモール、
来店型ビジネスであればGoogleマイビジネスが適しているでしょう。
どの場所を選ぶかは取り扱う商品・サービス、集客目的で異なります。
提供するサービスに合った集客の場所をしっかり明確にしておきましょう。
とりあえず自社のホームページやブログサイトを立ち上げたら
自然とユーザーが訪問してくれるというわけではありません。
何の目的でいつまでにどのようなユーザーを何人集客するのかという考え方で定量的に評価できるように決めておくことが大切です。
集客の目的は以下のようなものがあるでしょう。
● 商品・サービスの購入
● 自社サイトの認知
● 商品・サービスの問い合わせ
● メルマガ登録
● SNSアカウントの登録・フォロー
事前に目的を明確にせずに集客の活動を始めてしまうと、
単に「とにかく沢山の見込み客を集める」という行動が目的になってしまいます。
アクセスを集めて見込み客を集めても上記のような目的が達成できるわけではありません。
集客と自社のビジネスをどのように直結させるか重要なことなのです。
集客するターゲットを明確にしておくと、
集客手法やどのようなユーザーに対して目的とする行動をとってもらいたいのかが見えてきます。
例えばWebサイトにアクセスしてきたユーザーすべてが自社の見込み客になるとは限りません。
むしろ実際に購入や申し込みなど具体的な行動に移すのは一部のユーザーに過ぎません。
したがって、闇雲に集客しても大した効果は得られず、
無駄な労力を払うことになります。
例えば、10代の女性向けヘアケア商品を販売しているWebサイトで
30~40代の女性や男性を集客しても購入に至る可能性はまず考えられません。
取り扱う商品・サービスに興味関心のあるターゲットを具体的にイメージすることが大切です。
どのような悩みがあり、どのようになりたいという願望を考えてみましょう。
ターゲットが明確になると情報発信の内容もより鮮明になります。
ネット集客の手法はさまざまあります。
どの手法も効果はありますが、
ターゲットに合わせて利用しないとより高い効果は得られません。
例えば、10代女性向けのヘアケア商品を販売するWebサイトであれば、
10代女性に根強い人気のあるInstagram(インスタグラム)で集客するのがおすすめといえます。
ターゲットによって使える集客手法が明確になります。
まずはターゲットを明確にしてから集客手法の選定に入りましょう。
ターゲットに対して有益な情報を提供していきましょう。
自社が伝えたいことではなく、
ターゲットユーザーにとってベネフィットとなる情報でなければいけません。
広告文であれば、他社との違いを打ち出し、
自社の強みを伝えるメッセージを含めましょう。
SNS投稿やブログであれば、
ターゲットユーザーの悩みや問題を解決するために役立つ情報を
発信していきましょう。
その際、自社の経験や強みを含めると他社にはないオリジナリティが出てきます。
より効果的な集客は、顧客が求めるものや喜ぶもの、
困りごとを解決できるものや情報を提供することです。
つまり、顧客目線で集客することが重要となります。
このようなアプローチをすることで、
成約に至るまでの確率が高くなります。
大切なことはユーザーからの信頼を得ることです。
地道にユーザー目線の情報発信を心掛けましょう。
ネット集客は数値データを取得できます。
Webサイトに訪問したユーザーの行動データを確認しましょう。
データの取得には以下のツールを利用することをおすすめします。
● Googleサーチコンソール
● Googleアナリティクス
Googleサーチコンソールはユーザーのサイト訪問前の、
Googleアナリティクスはサイト訪問後のデータを取得できます。
Googleサーチコンソールでサイトの問題点を見つけ、
Googleアナリティクスでは集客数やどこから来て、
Webサイトの中でどのような行動をとったのか詳細なデータを取得できます。
効果検証で得たデータは集客する場所の改善に活かしましょう。
集客した後に自社の目的に向けて行動してもらうことが重要です。
どのように顧客化するのかを考えて、改善させていきましょう。
地域のリアルビジネスは道沿いに店舗があればお客が入ってきたり、
看板やチラシで集客したり、現実の人のつながりで商売が成り立っていました。
インターネットビジネスでは、
ホームページやSNSなどを上手く使わないと集客できません。
しかし、インターネットの仕組みを上手く使えば、
全国、全世界とつながることができますので、
インターネット集客をマスターしていきましょう。